そして「ハーモニー」を読んだら

こちらで伊藤計劃の短編が読めます。

 『年刊日本SF傑作選 虚構機関』 創元SF文庫 08年12月刊行 発売中 http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3944

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)


アマゾンの表示ではなぜか「作者: 小川一水, 大森望, 日下三蔵」となっているが、 もちろん編者が大森望日下三蔵で、小川一水は16編のSF短編のファーストバッターだ。

2007年に発表されたSF短編から、言わずと知れた読み巧者のお二方が選び抜いて一冊にまとめたアンソロジーです。タイトルの「虚構機関」は伊藤計劃の収録作「The Indifference Engine」から来ているらしい。また、「円城塔伊藤計劃のおかげでこの傑作選の企画が成立したとさえ言える」とのこと。なんという厚遇。

そしてもちろん色々な作風の小説など(漫画もある)が一冊で楽しめるのは選集の持つすばらしい特長。

以下に収録作を転載

小川一水「グラスハートが割れないように」
山本 弘「七パーセントのテンムー」
田中哲弥「羊山羊」
北國浩二「靄の中」
円城 塔「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語
中原昌也「声に出して読みたい名前」
岸本佐知子「ダース考 着ぐるみフォビア」
恩田 陸「忠告」
堀  晃「開封
かんべむさし「それは確かです」
萩尾望都「バースディ・ケーキ」
福永 信「いくさ 公転 星座から見た地球」
八杉将司「うつろなテレポーター」
平谷美樹「自己相似荘(フラクタルハウス)」
林 譲治「大使の孤独」
伊藤計劃The Indifference Engine