新潮文庫9月新刊


金春屋ゴメス (新潮文庫)

金春屋ゴメス (新潮文庫)

日本ファンタジーノベル大賞受賞作ということで脳内リストに入っておりました。「しゃばけ」や「後宮小説」を輩出した賞です。

近未来の日本に、鎖国状態の「江戸国」が出現。競争率三百倍の難関を潜り抜け、入国を許可された大学二年生の辰次郎。身請け先は、身の丈六尺六寸、目方四十六貫、極悪非道、無慈悲で鳴らした「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守だった! ゴメスに致死率100%の流行病「鬼赤痢」の正体を突き止めることを命じられた辰次郎は――。

100文字レシピ おかわり。 (新潮文庫)

100文字レシピ おかわり。 (新潮文庫)

100文字レシピ (新潮文庫)←こちらの続編のようです。原題は「100文字レシピ Returns」だったようですが・・「おかわり」って「みなみけ」か?(違)

だれにでも簡単にできて、ヘルシー。そして何といっても美味しい! 三拍子そろった「100文字レシピ」が、パワーアップして帰ってきました。疲れて帰宅した日の夕食、ちょっと小腹がすいた時、また気合を入れたおもてなしにも、大活躍間違いナシのお料理をたっぷり教えちゃいます。和食に洋食、エスニックやデザートまで。超優秀レシピをさあお試しあれ!

「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか (新潮文庫)

「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか (新潮文庫)

坊っちゃん』のラスト、なぜ漱石は主人公を「街鉄の技手」という職業に就かせたのか。佐藤春夫の『田園の憂鬱』で、主人公を「憂鬱」にさせた「汽車の音」の正体は。『ぼく東綺譚』執筆時の荷風は、当時の鉄道風景に何を見つけたのか――。明治から昭和初期の名作八篇中の謎と、廃線や路線変更によって生じた鉄道史の迷宮とがクロスする。ミステリの味わいを湛えたスリリングな鉄道エッセイ。

脳は若返る―最先端脳科学レポート (新潮文庫)

脳は若返る―最先端脳科学レポート (新潮文庫)

脳細胞は一日10万個ずつ死んでいく――この広まりすぎた俗説は実験的根拠に乏しく、今この説を信じる科学者はほとんどいない。大人になっても、新しい神経細胞(新生ニューロン)が日々生れることが確認されたのだ。脳は歳をとるほどどんどん良くなる。読めば元気の出る最先端脳科学エッセイ。「脳年齢判定テスト」と判明した弱点の実践的克服法付。『大人の脳の鍛え方』改題。


狐狸の恋―お鳥見女房 (新潮文庫)

狐狸の恋―お鳥見女房 (新潮文庫)

お鳥見女房シリーズ第4弾
お鳥見女房/諸田玲子/著 本・コミック : オンライン書店e-hon←第1弾

将軍の鷹狩りの下準備をするお鳥見役には、幕府の密偵という裏の役割があった。江戸郊外、雑司ケ谷の組屋敷に暮らす矢島家は、当主が任務のため旅立ち、留守宅を女房・珠世が切り盛りしている。そんな屋敷に、ある日、子だくさんの浪人者が押しかけて来て…さまざまな難題を持ち前の明るさと機転で解決していく珠世。その笑顔と大家族の情愛に心安らぐ、人気シリーズ第一作。

蛍の行方/諸田玲子/著 本・コミック : オンライン書店e-hon←第2弾
鷹姫さま/諸田玲子/著 本・コミック : オンライン書店e-hon←第3弾

孤将 (新潮文庫)

孤将 (新潮文庫)

豊臣秀吉の軍勢が海から押し寄せてきた。二つの国の命運をかけた壬辰倭乱文禄・慶長の役)が始まった。巧みな戦術と新兵器・亀甲船で戦国武将の前に立ちはだかる、李舜臣。彼の敵は眼前の日本軍だけではない。無能な同僚、浮世離れした王、傲慢で頼りにならぬ明軍。英雄として語り継がれる将軍の孤独と苦悩を描き、韓国で五十万部を超えるベストセラーとなった、歴史長篇。

ピックアップが偏っていますがご勘弁。残りはタイトルと作者名だけを以下に記載します。

ポーの話 いしいしんじ
江戸の組織人 山本博文
柳生陰陽剣 荒山徹
かんじき飛脚 山本一力
ハラダライ麦畑経由ニューヨーク行 原田宗典
おとうさんといっしょ 川端裕人
殿様の通信簿 磯田道史
将軍たちの金庫番 佐藤雅美
たそがれ長屋―人情時代小説傑作選― 池波正太郎山本一力北原亞以子山本周五郎藤沢周平
赤まんま―慶次郎縁側日記北原亞以子
悪党芭蕉 嵐山光三郎
少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家 井形慶子
私たちがやったこと レベッカ・ブラウン柴田元幸/訳
李明博自伝 李明博、平井久志/訳、チョン・ギョン/訳


今月は外国作品3つの内の2つが韓国発の作品で、普段は欧米の物がメインな事を考えると珍しい傾向に思える。