「風の王国」毛利志生子 コバルト文庫

風の王国 (風の王国シリーズ) (コバルト文庫)

風の王国 (風の王国シリーズ) (コバルト文庫)

男の自分が何読んでるんだ(汗)、ということになるんでしょうか??コバルト文庫なので女性向け(ウィキペディアによれば”少女”向け)だろうし。

王道的歴史ロマンスです。主人公翠蘭に対する”敵”の動機が時代の背景とマッチしています。

敵が終盤に唐突に姿を現すのも推理小説ならばアンフェアの極みですが、それも唐と吐蕃との二国が絡んだ婚儀、翠蘭ら二人の行く道を邪魔する者はどこから湧いて出るかもわからない。「人の恋路を邪魔する奴は〜」という言葉がありますが、二人には共に手綱を引いて邪魔者を蹴散らしつつ幸せに暮らしていって欲しいと思いつつ、続編を読もうかどうか考える。


・・・「風の王国 嵐の夜」四月発売の上巻のあらすじで”あの人がああなる”のを知っているのでつい感傷的な読み方をしてしまいます。

下巻は六月発売予定のようです。