「ルポ 最底辺」

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)


大阪にあるドヤ街として有名な「釜ヶ崎」。著者は学生時代から野宿者支援の夜回り活動に参加したりもしくは実際に自ら日雇い労働を体験、というかおそらくそれで生活してきて20年という方で、書いていることはやはりリアルで読んでいて何か感じずにはいられない本となっています。これこそ”ルポ”です。

著者が実際に体験した出来事や見聞きしたことがメインとなっていますが、日本や世界における貧困やらの社会問題についても詳しく触れられています。自分の不勉強ぶりが身にしみます。
国境なき医師団」が日本の野宿者の医療問題のために診療所を開設しているというのは驚きでした。ノーベル賞をとったぐらいの事しか知らなかったが・・。著者の書いている通り日本は「支援対象国」ということになるわな。



あと、読んでないけどこの本も気になった。

最底辺 Ganz unten―トルコ人に変身して見た祖国・西ドイツ

最底辺 Ganz unten―トルコ人に変身して見た祖国・西ドイツ

どっかでこんな話があったよな・・と思ったら昔テレビでやってたアメリカで白人が黒人のようなメイクをして生活してみる、というやつが記憶にのぼる。