「電波女と青春男2」「海の都の物語3」

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

本文中に「後ろ向きに明るい」という言葉があるけれど、入間人間の作風自体もそんな節がある。「嘘つきみーくん」の方は特に、暗さはあるけれどその根っこにどこか世の中をポジティブに見ようとする姿勢があるというか。

あとがき曰く

基本的に、嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんとは正反対である。

であるが、正反対、180度反対ということは上げ足を取るようだけれど結局は同じ軸に乗っかっているということ。「電波女と青春男」は「嘘つきみーくん」と違う雰囲気の話で、結構みんな青春してます。「嘘つきみーくん」でつちかったものがこう言う話を書けるようにしているんだろうなと思う。

この人の作風は、つーか文体は(人を選ぶけれど)自分は好きです。

本屋で売ってても結構売れてますしね。「嘘つきみーくん」も。

海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 3 (新潮文庫)

海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 3 (新潮文庫)