「サイボーグ・フィロソフィー――『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって」

「サイボーグ・フィロソフィー――『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって」高橋透 NTT出版より 10月27日発売予定

サイボーグ・フィロソフィー 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって|書籍出版|NTT出版

士郎正宗押井守神山健治の『攻殻機動隊』、そして森博嗣の『スカイ・クロラ』――これらは、サイボーグやクローン的存在を扱った作品であり、近未来の物語と思われている。けれども最新のテクノロジーは、これらの作品で描かれている世界を現実のものにしはじめている。先端テクノロジーがここ10年ほどのあいだに急速な進歩を遂げ、すさまじいともいえる威力を発揮しはじめているのを目の当たりにすると、驚愕と同時に不安を抱かざるをえないほどだ。
これらのテクノロジーは私たちをどこへ連れていこうとしているのだろうか。私たちは、これらのテクノロジーを受容することで、どのように変容するのであろうか。人間は何になろうとしているのだろうか。人間であるとはどのような意味なのだろうか。あるいはサイボーグであるとは何を意味するのか。それを考えるには、フィロソフィー、すなわち哲学が必要なのだ。

目次
第1章 浸透するサイボーグ
1 日常のテクノロジー風景
2 デジタル・テクノロジーの構造分析、そしてサイボーグ化へ

第2章 ブレイン・マシン‐インターフェイスナノテクノロジー
1 ブレイン・マシン‐インターフェイス
2 ナノテクノロジーとサイボーグ

第3章 サイボーグと『攻殻機動隊
1 『攻殻機動隊
2 「ゴースト」

第4章 サイボーグは永遠に生きるのか。森博嗣スカイ・クロラ』をめぐって
 1 不死と再生
 2 『スカイ・クロラ』と再生するキルドレたち

第5章 サイボーグの心
 1 ハーバーマスの『人間の将来とバイオエシックス
 2 サイボーグの心

あと太洋社の出版情報サイトが更新されておりますので、そちらから11月の文庫やコミックの予定が見ることができます。気になる方はどうぞ↓
http://www.taiyosha.co.jp/bunko/index.html
リンクをクリックしたら文庫発売予定。上の青い「BOOKS INDEX」辺りのリンクからコミックの予定ページに行けます。