水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55)

水滸伝 12 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55)



必ず梁山泊に戻る、そう晁蓋と約束をして旅に出ていた索超。
『すこし時をかけすぎたかもしれない』
しかし、誰より強い、誰にも負けない――そういうものとは違った水準で成長を果していた。
『遅れたことを、晁蓋から叱責される。それを想像するだけでも、索超はなぜか楽しくなった』

彼は梁山泊へ向かう道で晁蓋の死を知ることになる。




盟友を失った宋江史進、林沖、呼延灼ら将軍たち。

自分は梁山泊に居並ぶ豪傑のような真似はできない、自分に出来るのはただこれだけだ、そう一人弔旗を掲げる郁保四。

晁蓋の死を各人が乗り越えていくことから物語は始まる。


そして北京大名府で晁蓋暗殺の知らせを受けた盧俊義。梁山泊の糧道の要である彼にも青蓮寺の手が回っていた・・。




周りの人間に盧俊義との男色の疑いを抱かれながらも盧俊義を補佐し続けてきた燕青。
これまで梁山泊に内心惹かれながらも微妙な距離を保っていた関勝。

この二人の変化、転換が見所か。



序盤等にでる威勝の反乱(の偽装)が今後どう絡んでいくのかが気になる。